曲録修復
ご寺院様より曲録の修理を承る際に
損壊の経緯をうかがいますと
「ご法要の最中に座っていた曲録が壊れてしまった」
「座面の革が外れてきてしまった」
とお話しいただく事が多く、
ご法要の最中の思いがけない出来事に大変な思いをされることもあるようです。
曲録はご葬儀やご法要などの行事の際に使われるので、
普段使いの仏具と違い、メンテナンスが行き届かない仏具だと思います。
お預かりした曲録は
・各部品の洗浄
・手を置くところや背もたれの金箔の剥がれの補修
・座面の革の張替え・金具の再鍍金
・傷・へこみの修復
・割れた部分の修復
・剥がれてきている塗装の塗直し
・補強を施しながら再組立て
壊れ方も千差万別。修理の方法もそれに合わせて考えながらの作業になります。
どちらのご寺院様も先代より代々受け継がれた曲録を所有されておられて
大切にお使いです。
それを長くお使いいただけるように、お預かりした曲録を修理させていただいております。